2011年07月23日

みたらしまつり

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下鴨神社の御手洗祭に行って来ました。

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御手洗祭は、平安時代に貴族が夏の疫病を防ぐために
禊をしたことから始まった神事で、
境内のみたらし池に入って無病息災を祈ります。

入り口で蝋燭を求めたのち、池の中に進みます。

深さが結構あり、膝下くらいまで浸かるのですが
神社の湧き水の水温はものすごく低く、
足と頭がきうううと締め付けられるくらい
冷たくてびっくりしました。

水から上がると、温度差で今度は
じんわ〜り暖まり、そのあとずっと足下が気持ちよかったです。

境内の横では祭にちなんだみたらし団子も売られていたのですが、
今やすっかり「うめぞの」さんのみたらし団子の虜となった私は
またあの味が恋しくなりました。

ちょうどその日の帰りにうめぞのさんへ先日の展示の
忘れ物を取りに寄るつもりで、閉店時間の少し前に
おじゃまして来ました。

すると、なんと!店長さんが
「暑いときに熱いものですが、」と言いながら
お土産用に出来立てホカホカのみたらし団子を
下さいました〜☆
ありがたや・・・

帰り道手の中でほこほこ温もるお団子に、店長さんの
やさしさを感じ一人やのに思わず笑みを浮かべながら
我が家へ直行。

家族と一緒に無病息災を祈りながら、お団子頂きました。
ありがとうございます

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2011年07月18日

今年の祇園祭

16日宵山

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今年は16日の宵山へ行って来ました。

17日の山鉾巡行は好きで見に行くのですが、
宵々山、宵山等は毎年、四条通りの人の多さに恐れをなして
実はあまりちゃんと見に行った事がありません。

でも今年は、
皆どんな風に祭りを楽しんではるのか?
最近の学生さん、カップルのひとは
どんな浴衣を着ているのか?等、直に見たくて
人ごみの中に飛び込んで来ました。

上の写真は新町通の北観音山。
通りかかった時、ちょうどお囃子が始まると同時に
気持ちのよい風が通り抜けて、その光景に酔いしれました。

どの通りもものすごい人の多さでしたが、屏風祭りをしている所では、
地元の人たちの祭りの風情があってとてもいい雰囲気です。

美しい屏風も沢山見る事が出来ました。

観光の方で朱印帳を持ってまわる人も多くて、
次は私も是非チャレンジしてみたいと思います。

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来年は鉾立てから是非見てたい。

17日山鉾巡行

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昨年は綺麗に晴れた巡行が、
今年もお天気に恵まれました。

私は昨年から、鉾全体がしっかり見える
御池通の歩道から観覧しています。

日の光が強い日でしたが風も強く吹いていたおかげで、
街路樹の木陰などはとても涼しかったんです。
小さいお子さん連れから、年配の方まで
皆涼みながらゆっくりと巡行を見守ってました。

形が特徴的な船鉾が目の前を通りかかった時、
隣にいた4歳くらい?の男の子にお母さんが

「あのお船の上の前と後ろにいはるお人形みえる?
あのお人形はな、赤ちゃんが丈夫に生まれてくれますようにって
お願いした腹帯をつけたはんねんで。」
と丁寧に説明してあげていました。

調べてみると、船鉾に飾られた4体のご神体の主神の
神功皇后さんには晒が沢山巻いてあり、その晒は
巡行後に安産祈願の御腹帯として授与されるそうです。

見物している親子の何気ない会話の中でも、
こうして祇園祭は受け継がれているのだと思いました。

16日神幸祭
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夕刻からの神幸祭を見に八坂神社の方へ。

御神輿3基が八坂神社を出る頃、あたりは夕日に照らされて
人も木も神輿も、どこを見てもきらきらとしてました。

しゃんかしゃんか鳴る御神輿の良い音と
威勢の良い担ぎ手の皆さんの熱気、
間近でみると鳥肌が立ちます。

一日中晴れて、風も気持ちの良い本当に美しい日でした。
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2011年04月14日

都をどり

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母と二人で都をどりを観に行ってきました。

「ヨーイヤアサー」のかけ声で左右の花道から
登場する、おそろいの衣装を纏った舞妓さんの
総をどりから舞台は始まります。

日々精進を積み重ねられた芸舞妓さんたちの踊り、
ためいきの出るような華やかな情景は勿論、
私には衣装や髪型、ゆび先、囃子の人たちのようす等、
とにかく観るべきところが多すぎて、
一時間ほどの公演は一瞬で終わってしまいます。

昨年パンフレットを買わずに後で後悔したので、
(昨年はパンフ買う前に舞妓さんの本やら
ポストカードやら買ってしもて笑)
今年は劇場に入ってすぐに購入いたしました。

読んでみると、おおっこれは、スゴク勉強になります。
上演された演目の内容や出演日程
(いつ、どの芸妓さん舞妓さんが出ているか)
をどりの着物や髪型の事とか。
これは毎年集めたいなあ。

観ている人の胸の奥から、
ぱあっと華やいだ、やさしい心地にさせてくれる。

私の目指したいものが「都をどり」に詰まっています。

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2011年01月10日

十日えびす

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夕刻より、昨年の笹を返しに&新しい福笹を求め
商売繁盛祈願の京都えびす神社へ。

昨年初めて福笹を自分用に買った時、
初っぱなから笹に付ける飾り選びを結構賑やかにしました。
※昨年の福笹を描いた絵が祇をん まり菊さんのブログ
「きょうも、花日和。」に載っています。
こちらご覧ください☆

その後知ったのですが、この飾りは毎年増やしていくと良いそうです。
つまりランクアップです。

人で溢れた飾り選びのところで巫女さんに
飾りの種類と意味を聞きながら色々悩んだ末、
今年はこの飾りに+「打ち出の小槌」を投入。
がんばります!

今年貰った笹は前のものより葉っぱが細かくて
枝の広がりが大きく、松のようです。
帰りの電車で集まる視線に耐えるため、
膝を温めるお土産のたいやきの袋を見続けました。

家に帰ってすぐに仕事部屋に飾り、ほっと一安心。
ご利益がありますように☆


十日えびすは12日までやっていて、明日11日は「残り福」で
舞妓さんの奉仕による福笹のお渡しと、福餅の授与があるそうです。



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2010年08月17日

ここへ行かずに夏終わらず

14日の土曜日に下鴨神社の糺の森で毎年恒例の
「納涼古本まつり」へ行ってきました。

古本まつり仲間で仲良くして頂いている銅版画家の吉田佐和子さん
以前私がアルバイトしていました画材屋さんの先輩社員さんの
Yさんと三人で現地集合。
前日にロケハン(さすが)した佐和子さんから
「すっごく暑いです。湿気もものすごいよ。
 冷えピタ、お水、団扇、帽子、虫除け、
 一つでも忘れたら大変な事になります。」
と聞いていたので、標準装備は抜かり無く、いざ湿気地獄の森の中へ。

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私は資料集めが中心です。
着物の本や雑誌など、私は昔のものをよく参考にしています。
買えなくても図案の大型本など見るだけでもと、
ぐるぐる目をまわして見ていると、
光琳社出版の「日本の文様」が10冊ほど
かなりきれいな状態で発見。
値段を聞くと一冊500円!(発売当時定価4500円のもの)
さすがに全部は重くて持てないので、
中身を一冊ずつ見てみて、よいものを5冊購入いたしました。
これはよい買い物をしました★

その他に、装丁の素敵な本を3冊ほど。
(私は読むのはあまり得意ではなく、
紙とか本そのものの存在が好きなので
装丁が素敵やと買ってしまうのです)

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向かって右はしの本は有本芳水の詩集復刻本で
装丁がかっこいいので買ってみて、後から気付いたのですが
日本画家の川端龍子の装丁でした!

おおお。やっぱり。すごいです。


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2010年05月20日

神さまの緑

先日の十五日は取材を兼ねて、葵祭を見に行ってきました。
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この日は風が気持ちよく晴れやかなお天気。

糺ノ森の新緑の美しさはより一層神秘的で、
青楓のビビッドな緑色に頭が冴え、
重なる葉の揺れに心が重なって、心地よいです。

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これまで糺ノ森には何度も足を運んでいますが
ここから葵祭を見るのは初めて。
有料観覧席ではなく一般観覧にしたのですが、
参道から見れるのは有料のお席で
それ以外の人は参道の横に流れる小川を挟んだ
少し遠くの木陰から見守るようなかんじでした。

場所とりに若干必死でしたが、
意外にもその場所からの眺めは
遠巻きから楓ごしに行列を垣間見るという中々の風情があり、
本当に自分がタイムスリップしてしまって
草むらから隠れて覗き見ているようでした。。。

牛車をひく人の白粉張の狩衣は
ほのかに発光しているかのように眩く

舞人の緋色の衣、近衛使代の黒の衣、命婦の様々な小袿、、

新緑と日の光が伝統の色をより鮮やかに見せてくれました。


タイムマシンがあったら迷わず過去を選び、
平安時代の京都の貴族の暮らしや色を
この目で見たいです。
私にとってここからの眺めは
想像がかき立てられてどきどきしました。

でも来年はぜひ参道観覧席からも見てみたいし、
鳥居を抜けて楼門を入り、奥で行われる「社頭の儀」も
いつか必ず見てみたいです。

社頭の儀の後、参道横の馬場にて「走馬の儀」が行われました。
五月三日同じく糺ノ森で行われる葵祭の前儀のひとつ、
「流鏑馬神事」とは違って的に矢は射らないですが
目の前の馬場を馬が駆け抜ける迫力満点の儀で、
全力で走る馬の姿が生命の勢いを象徴する神事とされているそうです。

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「自分の目で見る」事の大切さを日々痛感しています。


posted by 辻ヒロミ at 02:59| Comment(0) | 京歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする