2014年03月03日

梅と桃と小津さん

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梅の香りに促されて、お久しぶりの更新です。

先週末に梅の名所、梅宮大社へ行って来ました。
その日はどの種類もまだ五分咲き程度でしたが、
小さく丸っこい梅の蕾がぽんぽん、と愛らしく
多いに楽しめました。

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そしてこちらは桃の花。
先日母の誕生日プレゼント用に、
烏丸御池近くのhirugaoさんで求めたもの。

今年はお花と、小津安二郎監督の作品の中で
母が一番好きな「彼岸花」のBlu-ray
(ニューデジタルリマスター版)をプレゼントしました。

小津さんの作品は特徴的なカット手法や
役者さんのセリフ回しのテンポなどが独特ですが、
なんといってもカラー作品で最も際立っているのは
「赤」の色と配置のこだわりですよね。

監督の生誕110年を記念し「世界の小津」を500年先に届けるという
復元プロジェクトのもと、最新の技術をもって作られた
ニューデジタルリマスター版。果たしてどう違うの?と思いながら
その日のうちに親子で早速観たのですが、いやはやすごく良かった。

元小津組スタッフの監修を得て当時の製作意図を忠実に
再現されているというだけあって、美しいだけじゃない、
色の佇まいというか、画面全体の色調のバランスが絶妙でした。

どの画にもしつこいくらいに赤が配置されていてるのですが、
(母は畳の上の赤いヤカンを毎回突っ込みます笑)
今回のデジタルリマスター版を見て気付いたのは、
その一環したこだわり色の「赤」を引き立たせる為に
細やかに計算されている「黄」と「緑」の厳選と
配置のこだわりでした。

お話の中で夜の中華料理屋さんが出てくるのですが、
そのお店の内装が一番その三色であふれていたような。
(ラーメンの器にも注目)
あのお店の感じが好きすぎて、
私がラーメン屋さん始めるならあの配色にしたいです!

本作はとにかく役者さんが最高で私も大好き。
特に女優陣が素晴らしい!

有馬稲子さん山本富士子さんはじめ昭和の女優の
美しさは凄まじく、ニューデジタルリマスター版は
それもより濃く写し出していました。

そして何と言っても田中絹代さん、浪速千恵子さん、
笠智衆さんといった演技派の役者さんの自然な佇まいが生む
空気、唯一無二の存在感は流石としか言いようがないし、
私たち親子が大好きなちゃっきちゃきの浪花千恵子さんと
山本富士子さんの掛け合いシーンは何度観ても
「面白いなあ〜」「上手いなあ〜」言いながら、
二人で爆笑してしまうのでした。

小津監督のBlu-ray、他の作品も是非観てみたいです♪




posted by 辻ヒロミ at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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