このまま涼しくなると見せかけて、暑くなるんでしょ?でしょ?
と疑いの気持ちとうらはらに。
涼しいの続いてますね〜。
九月はまだまだ暑い予想でいたので、
ちょっと季節外れな感じになってしまいましたが
お目当ての展覧会へ、昨日雨の中行って来ました。
美術館「えき」KYOTO で開催中の
「浮世絵の夏ー納涼と花火ー」です。
本展では江戸時代の真夏の夜に夕涼みや川遊びに興じる人びとを描いた
浮世絵が沢山観る事ができ、絵に描かれている土地も
東は隅田川岸から西は京の四条河原まで各所ありました。
会場の説明を読んで驚いたのですが、
両国では5月28日の川開き以降は毎晩、
ドンパチ花火が上がっていたそうです(!)
オモロすぎる江戸の人。
その花火を観る人でぎうぎうの橋の様子も、絵師によって
描き方や観点が違ってとても面白かったです。
群衆の一人一人の表情や着物まできっちり描く人もいれば、
頭のてっぺんだけポコポコ描く人も。(でもちゃんと
丁髷の剃り部分が青い人と、グレーの人と分けてある)
かとおもえば描くの面倒やったんか人はまばらに描くひともいました。
そして橋の上の寿司詰め状態を優雅に船から眺める遊女と客。
着物の袂や裾の動きで川の涼風を、
猪牙船の船尾が上下している様子からは水の動きを感じます。
船のギシギシいう音、
波がちゃぷちゃぷ、三味線の音。
夜空に轟く花火の後には歓声が飛び交って・・
本当にすぐ側で聞こえて来そうです!
写真は今年の初夏に誂えてもらった
西村兄妹キモノ店さんの浴衣の反物です。
(お誂えの様子は以前「ことり会日誌」ご紹介いたしました☆→コチラ)
お気に入りの藍染めの意匠。
あいぜんの女将さんに
「浴衣は毎年誂えて、大胆な新柄を楽しむものです。」
と教えていただいたのですが、確かに今日見た江戸の人たちは凄かった。
皆浴衣のド派手で奇抜なこと!そして柄に負けない、
人びとの格好の良い事。
絵の中の浴衣の柄の一つ一つをじっくり見ていると、
そこに「これでもか!」という職人の技が入っていて
ほんまに実物をそのまま描いているんやと思いました。
こんなに競うようにお洒落して、粋でいなせな人びとが
町の至る所にいた時代が実際にあったかと思うと、震える気持ち。
タイムマシンが出来たら迷わずこの時代に行くな。
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「浮世絵の夏ー納涼と花火ー」
〜9月9日まで(会期中無休)
場所:美術館「えき」KYOTO
開館時間:午前10時〜午後8時(最終日午後5時閉館)
入館締切:閉館30分前
ねー。ほんまに!
観たいと思ったら、すぐに行かなくてはなりませぬぞ。
これは自分にも言い聞かせますぞ。