遅くなりましたが
3月28日〜4月8日の間、京都御所西あいぜん・西村兄妹キモノ店にて
開催いたしました「「辻ヒロミ個展 花時 -hanadoki- 」へ
お越しいただきました皆さまに心よりお礼申し上げます。
お忙しいなか足をお運びいただきまして誠に有難うございました。
個展をするのは7年振りくらいで、色々と濃い日々。
怒涛のように始まって、過ぎ去りました。
11日間のうち、ほとんどの日を着物で在廊した事もあり
(これは本当に勉強になった)会期中は長く感じたものですが、
今では桜が咲いて散る如く一瞬だったように感じます。
最終日間も無くばたばたとした日々に戻ってしまい、まだちゃんと
総括しきれていない、とブログには手をつけられてなかったのですが、
先週ようやく休みを取ってゆっくり考える時間が出来ました。
今回は絵の展示以外に、会場である西村兄妹キモノ店さんにご協力
いただき、初日に西村ヒロカズさんとトークセッションをさせて
いただいたり、お客様の着姿画の受注など新たな試みが沢山でした。
特に大きい思い出となったオリジナルの帯。
まさにこれからの季節、新緑の青楓をモチーフにした
「木の風(このかぜ)」という作品を題材に、制作をお願しました。
まずは作品そのままでは無く、帯の図案として格好が良くなるよう
図案家さんに描いていただき、図案が決まったら青花という染料で
下絵を描いていただき、そうして何人もの職人さんの手仕事による、
ひとつひとつ工程を経て美しい帯に仕上げてもらう。
とても贅沢な愉しみです。
爽やかなレモンイエローが効いています。
合わせ方で様々なシーンに着ていけるようにと、
柔らかで美しい金通しの生地を使ってもらいました。
どのようなコーディネートにするかはまたのお楽しみに。
今回新たな試みを色々やってみる事で、気づけた事が沢山あります。
すべてが次に繋がる良い学びです。
しかし作品においての総括は結局できていません。
それでいいのだと思います。
言葉で表せないものを絵にして、会場で表現する。
そして返って来たもの、自分が感じた事全てが収穫であり、次の宿題です。
まだまだ、これから。
さいごに
今回お世話になりました京都御所西あいぜん・西村兄妹キモノ店の
皆さまには11日間誠にお世話になりました。
心のこもったおもてなしを有難うございました。